帯広市 旧国鉄広尾線 幸福駅(2007年1月3日)


正月は日高の親戚の家に行っていたのですが、雪も少ないので、少し足をのばして帯広まで行ってみました。
途中、旧国鉄広尾線幸福駅に立ち寄ってみました。写真は、デジカメを忘れたため携帯のカメラで撮影したものです。
実はここも学生時代にサイクリングで訪れたことのある場所なのですが、10年以上経った今もほとんど変わらない様子でした。変わったことを探すとすれば、大量の名刺や使用済み定期券などに混じってプリクラシールがけっこう貼ってあることくらいでしょうか。立派な駐車場ときれいなトイレも当時はなかったような気がします。
駅の前には土産物屋が数軒あるものの、正月のためなのか、あるいは冬期間のためなのか、全て閉まっていました。「愛国-幸福」の記念切符は、おそらく今も売っているのではないでしょうか。
家に帰ってきてからふと思い出して引き出しの中を探してみると、愛国-幸福の記念切符をかたどったキーホルダーが出てきました。前に訪れたときに購入したものです。


広尾線が廃止されたのは1987年2月とのことですが、小さな無人駅が廃止から20年も経った今でも観光の場所として生き続けているのは、とても珍しく感じられます。
もともと、1973年にNHKの番組で放送されたことがきっかけとなって、「愛の国から幸福へ」のキャッチフレーズで全国的にブームとなったものだそうです(Wikipediaによる)。愛国駅→幸福駅間の切符は爆発的に売れ、他にも大正駅幸福駅、新生駅→大樹駅なども活発に発行されたそうです。
今回は立ち寄らなかったものの、幸福駅の隣には大正駅があって、サイクリングの時に訪れていました。当時のアルバムを引っ張り出してきて見てみると、駅舎のホーム側に「大正幸福になる」(ふりがなは「たいそうしあわせ」)と書かれた横断幕が張ってあったとのメモ書きがあります。当時の写真では、大正駅帯広市の駐輪駐車場として保存されていましたが、今はどうなっているのでしょう。
現在、幸福駅では、帯広市商工観光部によって、「幸福駅ハッピーセレモニー」という結婚式風のイベントが夏期を中心に行われているそうです。詳細は下記のURLをご覧ください。


幸福駅の後、愛国駅にも行ってみましたが、こちらは冬期間は日曜日のみの開館(確か)とのことで中には入れませんでしたが、現在も交通記念館として保存されていました。


ちなみに、訪れる順番は、愛国駅→幸福駅が正しくて、幸福駅の後に愛国駅を訪れるのは良くないらしいです。全く知りませんでした。


帯広では、豚丼を食べました。シンプルな食べ物ではありますがおいしかったです。
その後、帯広の街を少し散歩しましたが、割とコンパクトにまとまっている印象でした。中心街に関しては函館よりも立派に感じました。帯広の人口は17万人とのことなので、函館の半分近くです。
函館の場合、大門・本町・美原(人によっては十字街や湯川も加えるのかもしれませんが)、さらには郊外のロードサイドへと拡散している現状にありますが、何とかならないものかと思わされました。


幸福駅のホームページ(幸福駅ハッピーセレモニー)http://www.city.obihiro.hokkaido.jp/hp/data/page000003500/hpg000003437.htm