第21回ハローポテトカーニバル(2006年8月6日)


先週の日曜日に開催された第21回ハローポテトカーニバルについて書いておきます。
場所は市内美原にある亀田中学校グラウンド、天気はまさに真夏でした。
このイベントは、亀田商工会の主催によるもので、前日まで開催されていた函館港まつりの協賛行事でもあります。亀田地域の祭りという性格を持っているようです。


函館以外の地域の方のために解説しますが、亀田地域というのは、旧亀田市のことです。もともとは亀田村だったのが、1962年に町制施行、1971年に市制施行し、1973年に函館市編入合併しました。今でこそ住宅地開発やショッピングセンター等の立地が進み、人口も旧函館市(※亀田市、湯川町、銭亀沢村と合併前の函館市)よりも多くなっていますが、昔は農村的な雰囲気が強かったようです。


そんな亀田地域の祭り、ハローポテトカーニバルでは、その名のとおり、じゃがいもが主役となっています。写真は、積んであるじゃがいもの数を当てるクイズ。なんと1万3千個以上もあるんだそうです。また、会場では、地元でとれたじゃがいもの塩煮が振る舞われました。バターを付けて食べるだけなのですが、ホクホクしてとてもおいしかったです。昔と比べて生産量が減っていることは確実でしょうが、今もそれなりの量のじゃがいもがこの地域で生産されているのでしょう。
ポニーや山羊も来ていて、農業地域の祭りらしさを感じました。
その点では港町の祭りである函館港まつりとは対照的で、興味深いものがあります。


会場で「ポテト音頭」という盆踊りスタイルの踊りが披露されていました。冒頭の歌詞が(一部記憶違いかもしれませんが)「♪亀田のイモ、イモ、イモ祭り〜」といった感じでした。
それに対して、函館港まつりですっかり主役となったイカ踊りは、「♪函館名物イカ踊り」、「♪イカイカイカイカイカ踊り」といった歌詞になっています。
片やイモ、イモ、片やイカイカです(ともに地域の名物を熱烈にアピールする内容なのは、どちらも比較的新しい祭り(踊り)ということなのでしょうか。)。
例えば、亀田商工会は函館商工会議所との合併を拒否しているようですし、また、市の組織を見ても、亀田地域のみ単独で亀田福祉事務所が設置され、一つの行政区画の中に二つの福祉事務所があるという珍しい状態のままになっています。
そうやって見てみると、この地域独特の気風、あるいは、2つの地域の間に対抗意識のようなものが見えてくる感じもして興味深いです。
ただ、函館が国際観光都市を標榜し、北海道新幹線の到来を間近に控え、グローバル化の時代においては、小さなことではありますが。


夜には花火が打ち上げられました。打ち上げ数はかなり少ないと思われますが、絶好のコンディションで、なかなか美しかったです。